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乳製品

酪農業界の概要

Ice cream

オーストラリアの乳業は食品産業において重要な役割を占めています。業界団体 デーリーオーストラリアの統計によれば、6,000軒以上の酪農家による年間乳量は92億リットル、産業規模は30億豪ドル、農業分野の中で3番目に大きな産業です。また、世界の乳取引市場でみると、オーストラリアは金額ベースで全体の約6%を占め、ニュージーランド、EU連合、アメリカ合衆国に次いで第4位、生乳生産量は世界全体の約3.5%を占めています。

酪農家の大半は生乳を協同組合や輸出企業へ直接出荷しています。酪農家、製造工場、輸送業者の各員にとって政府認定のHACCPプラン取得は必須要件で、乳製品の輸出にはオーストラリア検疫検査局の証明書が必要となります。

 酪農家は比較的降雨量の多い南東の沿岸部に点在し、そこで全生乳量の80%以上が生産されています。ここ数年の生乳生産量は、微量の変動こそありますが比較的安定傾向にあります。。生乳量はシーズン中の天候・乳価の下落、生産コストの増加など複数の要因によって変動します。乳価はマーケット主導で設定されます。

オーストラリアでは、生乳は主にチーズ、乳飲料、脱脂粉乳、全脂粉乳の製造に使用され、2016/17年の乳製品の生産量比率は、チーズ(33%)、乳飲料(28%)、脱脂粉乳(26%)、全脂粉乳(5%)、その他(8%)となっています。その他には、カスタード、ヨーグルト、クリームなどの付加価値の高い乳製品が含まれます。

輸出の近況

オーストラリアの乳業は農作物の輸出金額ベースでみると麦、食肉に次いで3番目に大きく、2016-2017年は約30億豪ドルで、生乳換算で51%がアジア諸国・中東などへ輸出に回っています。製品別に輸出量を見ると、上位からチーズ:166,796トン、脱脂粉乳:153,424トン、、全脂粉乳:59,982トン、、ホエイパウダー:38,809トン、バター:14,428トン、と続いています。

オーストラリアの乳製品の最大の輸出国は中国ですが、オーストラリア産チーズ(主にチェダー)の生産量の50%以上は日本へ輸出されています。チーズ以外にもホエイやカゼインなども食品加工製造の原料として日本へ輸出されています。2013年に施行されたオーストラリアとの日豪経済連携協定(JAEPA)により、様々な乳製品の割当枠が年々増える取り決めとなっています。日本政府は、オーストラリアからの生体牛輸入を許可しており(オーストラリア、ニュージーランド、北マリアナ諸島と一部ヴァヌアツのみ)オーストラリアからの生体牛の輸入も増える傾向にあります。

酪農業界の取り組み

生産効率向上と安定供給を目指して、オーストラリアでは産業界と政府機関が協力して、濃厚飼料の利用機会増加や低コストで生産可能な放牧酪農導入などを実現してきました。酪農産業の発展・促進を担っているデーリーオーストラリアは毎年1.5億豪ドル相当を投じて研究開発を行っています。現在では、生産効率向上プログラムとして、牧草・飼料の品種改良、人材教育、地域開発プログラムの策定、新酪農システムである自動搾乳システムやデータ管理を行っています。 

また、オーストラリア乳業界の安心で安全な品質保証プログラムは、連邦と各州の多くの省庁や関係当局が関与して構築されたものです。上記の情報はデーリーオーストラリアのホームページやレポート、ならびに、輸出統計データから引用しており、産業情報の詳細はデーリーオーストラリアのウェブページをご参照ください。

 

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