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オーストラリアの花と植物

オーストラリアにはワイルド・フラワーを含めたとても多くの種類の花や植物があります。現在オーストラリアから日本への切花の輸入量は、日本における切花の総消費量の僅か1%未満ですが、ワイルド・フラワーについてはネイティブ品種の部門において毎年安定したシェアを保っており、特に出荷のピークとなる9月から10月にかけては、色鮮やかで珍しい花がたくさん入荷してきています。

日本に輸出される花や植物の品種は、現地にて観賞用に生産または採取されている品種のうちのごく一部。現地には今のところ国内用のみに生産されている品種もあり、実際には現在日本で流通しているより、はるかに多くの品種を輸出することが可能です。

当サイトでは、オーストラリアの切花や植物が日本に届けられるまでの各段階のストーリーと代表的な品種について、オーストラリア大使館・貿易促進庁の職員による現地の視察と、現地の協会等を通じて入手した情報をもとに、約10回程度に分けてご紹介いたします。

 

Vol 6. 国内卸売  

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シドニー花市場

オーストラリア最大の花市場はシドニー市場です。シドニー周辺の多くのフローリストたちがここで花や資材などを購入していますが、パブリック・マーケットとなっているため、一般の人にも開放されており、誰でも市場内のものを購入することが出来ます。ここでは日本で行われているようなセリのシステムは採用されていません。購入の際は市場内の出店者のところに行き、必要な種類と量の価格を確認し、購入します。 

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 ■ ピークの終わった朝7:30 – 8:00頃の様子

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■ バラやチューリップといった一般的な品種(左)やワイルド・フラワー(右)が幅広い品揃えで販売されてます

 

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■ 市場内にあるカフェテリア。ここでサンドイッチ、ベーコンエッグなど朝食をとれます

 

メルボルン花市場

メルボルン花市場も大きな市場ですが、こちらは一般向けには開放されていません。入場、購入できるのは登録業者のみとなっています。 

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■ 朝のピーク時間が終わった頃の様子。葉物も幅広い品揃えが見られました

 

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■ 取引の時間が終了すると全て綺麗に片付けられます

 

中~小規模の花市場

シドニーやメルボルンのような大規模な市場の他に、中~小規模の市場は各州の各地域にあります。

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■ ブリスベン郊外にある中規模の花市場。セリ方式での販売が出来る設備がありました

 

卸売・花束加工会社

花は市場を経由せずに農家から直接卸売会社に納品されることもあります。卸売会社には大きな冷蔵設備があり、スーパーや花屋向けに花束加工をしているところもあります。
卸売、花束加工業者の多くは長年にわたり農家と密接な関係を築いており、品質向上や日持ち試験、新品種の開発など共同で行なっているところもあります。

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■ 卸売会社は大きな冷蔵倉庫を保有

 
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■ スーパーマーケットと同等の室温、湿度を設定した環境の中で日持ち試験を行なっている様子

 

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■ 花束加工場ではベルトコンベアーを使った流れ作業で、効率よく花束が作られていきます

 

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■ 冷蔵倉庫の中で小売店への出荷を待つ花束

 

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■ 染色、乾燥、プリザーブド加工をする設備を持つ卸売会社もあります

 

卸売会社は倉庫まで買い付けに来るフローリストに販売するだけでなく、空調の効いた専用のワゴン車で小売店などへ訪問販売をすることもあります。  
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■ 小売店に向かうワゴン車。中に入って選べるよう、中央には通路スペースが設けられています

 

Vol.1 自然環境

Vol 2 ワイルドフラワーの農場

Vol 3. ワイルド・フラワーの主な品種

Vol 4. グリーンの主な種類

Vol 5. 海外向け出荷

Vol.7  国内小売

Vol.8  ワイルド・フラワー生産100年の歴史

Vol.9 バオバブの木