技術・サービス・研究開発

豪州の産業がイノベーション能力に支えられていることはよく知られていますが、資源セクターは今後直面する課題に革新的技術ソリューションを提供することが求められています。

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そのためには、新しい技術アイデアを商業化する技術開発プロジェクトに投資する必要があります。技術開発は産業における生産性・持続性向上を現実のものにする一方、その導入までには多くの労力と資金需要などの企業にとってのリスクが隣り合わせにあります。上流産業である資源セクターが中・下流産業である市場の加工・製造業との協業や一元化を進める上で豪州の科学・研究・イノベーション “力”は大きな力を発揮し、資源産業の自動化やDXを強力に押し進めます。

世界の加工・製造業のサプライチェーンから見れば、豪州はその生産性・持続性をより確かなものにするために最良のパートナーと認識されています。ただこれまでは単に鉱石や一次化合物の調達先でしかなかった豪州が、経済社会のグローバル化が最終製造品に付加価値と低コスト化、開発のスピーディ化を求める中で「上流資源と付加価値創造の技術大国」というアセットを提供することにより、新たなサプライチェーンの構築を実現させる役割を担っていきます。

具体例として、有用鉱物の探査技術、地質・試掘技術、採鉱・選鉱・加工技術、精密機器、デジタルツイン、プリディクティブメンテナンス、テータ分析、センサー、さらには自動運搬トラックやリモートコントロール、ロボット導入、AI、マシンラーニングなどのマイニングコンピュータソフト開発の分野で世界をリードしています。また資源産業から出る尾鉱や選鉱くずから有用鉱物を取り出す技術は電池や携帯電話などから出るe-waste処理の技術にも転用されています。そしてこれらの技術開発は資源産業に止まらず、防衛、宇宙、農業などでの技術革新にもつながっています。

新たな視点として、豪州での重要希少鉱物(クリティカルミネラル)の加工処理を推し進めることで、電池やソーラーセル、モータ向け永久磁石、航空宇宙・自動車産業向け軽合金、風力発電タービンや燃料電池製造に大きな変革を生み出すと見られています。

ミネラル加工処理は下記の豪州政府機関の支援を受けて発展していますが、国内外の企業・政府からの投資と共同研究が欠かせない要素になっており、特に安定したサプライチェーン構築を目指す日本との間で常にR&Dコラボレーションを求めており、政府間での覚書も結ばれています。

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