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オーストラリアのイノベーション

オーストラリアと日本には、革新的な研究や技術開発で協働してきた長い歴史があります。日本はオーストラリアにとって、イノベーションの分野で最も重要で、かつ信頼できるパートナー国のひとつです。オーストラリアと日本の研究者や機関、民間企業は、これまで協力して最先端の技術を活用し、厚生・保健や高齢者介護、ビジネス、農業、クリーンエネルギーなど様々な分野で、数多くの現実的な問題の解決に取り組んできました。

イノベーション分野におけるオーストラリアとの協力について、より詳しく知りたい方は、下にある「科学技術分野における日豪パートナーシップ」のビデオをご覧ください。

  

40th anniversary of the Australia-Japan Science & Technology Treaty

ではどうして、イノベーションや世界をリードする科学技術を生み出す国として、オーストラリアに注目すべきなのでしょうか?

オーストラリアは技術イノベーションの重要性を認識し、安全性や強靭性、信頼性に優れた技術の設計や開発、利用を進めるべく世界規模で取り組んでいます。共通の価値観や安全、繁栄を守り促進する一方で、オーストラリアは技術水準や市場、サプライチェーン、研究、産業、イノベーションなど、様々な技術部門における国際協力に目を向けています。

Innovation JPN infographic 1

活発なイノベーション環境、および起業家精神や研究開発力の高さを誇るオーストラリアは、日本のパートナーとしてふさわしい存在です。オーストラリアのイノベーターは、人工知能(AI)やサイバーセキュリティ、ブロックチェーン、健康科学や農業、エネルギー部門において生産性を高める現実的な解決策など、広範な分野・技術において協力を行う用意があります。

オーストラリアと日本: 科学技術のパートナー

オーストラリアはテクノロジーの分野で、高い国際競争力を保つための取り組みを行っています。これにより大きな課題の解決や、産業界における効率や安全、品質の向上・強化、将来の熟練労働者が従事する高度産業の育成を可能にしたいと考えています。

オーストラリアにおける最も革新的な企業のいくつかは、すでに日本に進出し、日本の方々のための問題解決や暮らしの向上、時には生命の救助にまで取り組んでいます。日本がIoT(Internet of Things)やロボット、AI、ビッグデータなどを通じて経済発展と社会的課題の解決を目指すために掲げるSociety 5.0 は、オーストラリアが目指すTech Future構想と整合する内容となっています。オーストラリアの構想では、新技術の登場がもたらす課題とリスクの均衡を図りつつ、生産性の向上を目指します。

ここでは、はじめにオーストラリアのAIがいかに日本で採用されているのかを紹介します。また今後数か月以内に、様々な分野の取り組みにおけるイノベーションの事例やサクセスストーリーを、さらに数多く取り上げていきます。

 

注目の分野その1: 人工知能 (AI)

オーストラリアはどうしてAIに注目するのでしょうか?

AIは多くの企業や産業の姿を大きく変えると共に、2030年までに、世界経済を22.2兆豪ドル押し上げる効果をもたらすと予測されています。
オーストラリアは以下を含む多くのプログラムを通じて、AIの発展を積極的に支援しています:

  • 連邦政府は2019年11月、オーストラリアのAI技術ロードマップを発表(オーストラリア連邦科学産業研究機構CSIROのData61が作成)、国家として将来AIを推し進める重点分野や、以下に明記するようなオーストラリアが国際的に高い競争力を持つ分野を紹介しています(DATA61 掲載情報を元にオーストラリア貿易投資促進庁で和訳・作成):

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  • 2020年6月:オーストラリア政府は、様々な病気の予防や診断、治療の向上のため、AIを活用した健康・医療プロジェクトに1900万豪ドルを拠出すると発表しました。
  • 2020年7月:オーストラリアは日本と共に、AI技術の責任ある開発と使用に取り組む「AIに関するグローバルパートナーシップ」の設立メンバーとなりました。
  • 2020年8月:ニュー・サウス・ウェールズ州政府は、AI戦略の発表を行いました。この文書は、雇用の促進やサービスの提供向上におけるAIの活用計画をまとめたものです。
  • この他のプログラムについては、こちらをご覧ください。

事例の紹介

HIVERY -オーストラリアのAIを、日本の自動販売機サービス効率の改善に活用

 

これまで日本中にある何百万もの自動販売機に、絶えずその時期に合った様々な種類の商品が備わっているのを、不思議に思ったことはありませんか?実はこれ、オーストラリア企業による、世界で最も進んだAIの最適化ソリューションが活用されているからなのです。日本の企業が自動販売機のネットワークを管理すると共に、効率を最大限に高め利益を押し上げるのを、こうした技術はサポートしています。詳しくはこちらをご覧ください。

Sentient Vision SystemssオーストラリアのAIを、海難救助に活用

 

日本は海に囲まれた島国のため、荒れた天候や度重なる自然災害の影響を受けやすい環境にあります。漁師が嵐の時期に、海に投げ落とされる悲劇は毎年、後を絶ちません。オーストラリアの企業Sentient Vision Systems社はAIを活用し、このような嵐の海洋に浮かぶごく小さな物体の位置さえ確認できるような、画期的な方法を開発しました。AIが捜索にあたる航空機に取り付けられたカメラの映像を分析し、場合によっては人命の救助を可能にします。これまでは海上保安庁や捜索部隊が、航空機から調査員による目視観測を行ったり、レーダーを活用して海上遭難者の発見にあたっていました。しかし目視観測には限界がある上、従来のレーダーを使った場合も、人間やゴムボートのような小さい物体を平水時さえ、波と見分けるのが困難である可能性があります。Sentient Vision Systems社が開発した世界初の光レーダーViDAR(視覚検知・測距)は、ほぼ全ての物体や人間を検知することが可能で、世界中の海上警備に用いられるなど、その性能はすでに実証済みです。詳しくはこちらをご覧ください。

オーストラリア政府の政策と優先事項

The National Innovation and Science Agenda (NISA) は、政府の中心的なイノベーション科学政策です。産業や科学、イノベーション政策での新しいアイディアの採用や、新しい成長分野の活用を通じ、経済の繁栄を実現するオーストラリアのビジョンを概説しています。

The Global Innovation Strategy は、NISAの下での主要な国際的措置であり、オーストラリアの産業や科学、イノベーションにおける国際協力のための全体的な枠組みを提供しています。本戦略では、起業家精神やイノベーションへの国際的関与を育成・促進し、世界レベルで研究の強化やビジネス交流の実現を図ります。また、研究者と産業間を始めとする国際協力をサポートします。

Innovation and Science Australia (ISA) では、オーストラリア政府に科学や研究、イノベーションに関する総合的な助言を提供しています。起業家や投資家、研究者、教育関係者で構成される独立した組織であり、イノベーションや科学、研究にまつわる世界、地域社会レベルの専門的知識を集団的に有しています。

日豪の協力

イノベーション技術のためのオーストレード・ジェトロのパートナーシップ

オーストラリア貿易投資促進庁(オーストレード)と日本貿易振興機構(ジェトロ)では、両国で活動する世界のスタートアップによる革新的な技術を支援するための提携を行っています。

日本および国際パートナーシップにおいて、オーストラリアの技術が複雑な問題の解決に役立つということは、かつてない程明らかになっています。

日本政府の政策や資金の提供により、イノベーション技術の発展が進んでおり、多くのテクノロジー企業が日本市場への関心を高めています。

ジェトロによる‘Invest Japan’企業交流会は、オーストラリアが支援する主要な取り組みのひとつです。また新たなウェビナー企画 “Scaling your business up in Japan – how and why” は、合同プロジェクトの中心的存在となっています。こうした毎月のイベント情報については、こちらをご覧ください。ウェビナーへの参加は無料ですが、登録を行う必要があります。これらのイベントは、日本での活動を拡大したいオーストラリア企業向けです。

オーストレードとジェトロは、様々なリソースの面で協力し、イノベーション技術を有する日豪の企業を、以下のような形でサポートしたいと考えています:

  • 日本の多くの分野において、いかに収益性の高いビジネス機会が存在しているのかをより訴える 
  • 市場への参入に役立つ、具体的な情報・サービスを提供する
  • 日豪いずれかの市場で存在感を確立した企業のサクセスストーリーを紹介する
  • 日本で拡大する、創業者間のネットワークに関する透明性を高める
  • 新興のテック企業や既存の企業の間で、日豪パートナーシップへのつながりや関心が高まるよう努める
  • オーストラリア企業の対日投資、日本企業の対豪投資の成功を働きかける

その他の日豪交流

日豪のイノベーション協力はほかにも、2017年の日豪イノベーションに関する協力覚書や、1980年の日豪科学技術研究開発協力協定に支えられています。また日本の経済産業省とは、カーボンリサイクルに関する協力覚書や、水素・燃料電池分野の協力に関する共同声明に署名しています。こうした枠組みは、水素エネルギーや再生医学、衛星利用、排出量削減といった、両国の優先分野における協力を可能にします。またイノベーションを推進する技術の発展を支えるような、専門分野を含む知識の交換を促します。こうした交流によって実現するプロジェクトの成功は、日豪関係の奥行きや価値を証明するものとなっています。 

オーストラリアのイノベーターに会えるオンラインイベント:

イノベーションリーダーズサミット (ILS)  

開催日程: 2021年3月3-5日 & 3月8-12日

概要:毎年恒例のアジア最大規模を誇る商談マッチング・イベント、イノベーションリーダーズサミットは2014年、経済産業省と日本の大手企業30社の支援を受けて発足しました。その後発展を遂げ、昨年には大手企業115社、スタートアップ582社が参加するイベントにまで成長しています。このイベントの目的は、大手企業のアセットやアイディア、技術を世界中の革新的なスタートアップとマッチングさせ、世界規模のイノベーションを作り出すことにあります。2019年のイベントでは、スタートアップと大手企業の間で2434もの商談が設定され、952もの協業案件が創出されました。

過去に開催済みのイベント

 

ウェビナーシリーズ #2  Scaling up your business in Japan -how and why

2020年9月8日

■ オーストレード HP
■ JETRO HP

 

関連リンク:

 

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