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【再生可能エネルギー】クリーンエネルギー金融公社が2つの風力発電プラントに融資

2013年7月16日

オーストラリア政府の設立によるクリーンエネルギー金融公社 (CEFC) が7月1日に業務を開始し、2つの大型風力発電プラントに融資を行う旨発表した。 

CEFCの発表によると同公社は、ビクトリア州南西部にあるMacarthur Wind Farm (MWF) による10億豪ドルの借り換えの一部として同社に5千万ドルの資金を供給する予定。420メガワットの発電能力を持つMWFは南半球最大のもので、2013年1月に本格稼働を開始している。 

オーストラレ-シア最大の再生エネルギー関連企業の一つで、MWFの株式の50%を保有するMeridian Energy Ltd.はMWFへの出資分をCEFCを含むシンジケート団による総額5億2900万ドルの融資で借り換える予定。合弁企業であるMWFのもう一方の株主は、AGLの100%子会社Macarthur Wind Farm Pty. Ltd.である。 

CEFCのCEO、オリバー・イエイツ氏は、Meridianに対して有担保優先債務による資金調達を実施することでCEFCは、シンジケート団の他のメンバー、すなわちANZ、National Australia Bank(NAB)、ING、Shinsei、ICBCおよびEKFが市場流動性を提供できるようにするという価値ある商業的役割を果たすことになると語った。「リファイナンシングがうまく行えることを立証すれば、それは今後のオーストラリアにおける大型再生エネルギープロジェクトを担う企業に対して、開発から資金調達そしてプロジェクト完遂というサイクルを成功裏に完了することが可能だという強いメッセージになる」とイエイツ氏は言う。

CEFCはまた、NSW州南部のゴールバーン近くに2億8千万ドルをかけてTaralga Wind Farm (TWF)を建設するプロジェクトにも3,750万ドルの優先債務による資金調達を行う予定であると発表。イエイツ氏によれば、同プロジェクトではBlueScope Steelの製造による豪州製タワーを使用することになっている。「このプロジェクトでは、資材から完成品、ノウハウや資金に至るまで総合的にオーストラリア国内での調達部分が大きく、これはクリーン・エネルギー部門におけるバリュー・チェーンの全域をカバーする能力がオーストラリアには備わっていることを示すものだ」とCEFCの発表の中でイエイツ氏は語っている。

TWFプロジェクトに使用する風力タービン51基はデンマークの企業Vestasが供給し、Energy Australiaが10年間の買電契約のもと系統に電力を送り込むことになっている。融資団のメンバーとしてはCEFC以外にANZ、CBD EnergyとEKFがあり、主要株主はスペインのBanco Santanderである。MWFはビクトリア州の平均的家庭約22万世帯に電力を供給できるだけの発電能力があり、それによってカーボン排出量を年間170万トン削減することができる。TWFの場合は45,000世帯分の発電能力で、年間のカーボン排出削減量は25万トンである。

 

* CEFCは再生可能エネルギー・低炭素排出技術・エネルギー効率の分野に資本を動員・投入することを目標としており、2013年7月1日から5年間にわたって毎年計上される特別会計支出予算20億豪ドルを資金源として投資活動を行う。