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海外研修制度を始める美瑛町農協の組合長 熊谷留夫さん

農家に栽培技術や経営感覚を磨いてもらおうと、農閑期の冬に、オーストラリア・タスマニア州に若手を派遣する制度を来季始める。

同州と協力して海外市場を開拓する構想も膨らむ。「タスマニアは南極からの風が吹くクリーンな島。気候が美瑛と似ており、最強のタッグが組める」と自信をにじませる。

上川管内美瑛町の農家3代目。美瑛高定時制農業科を卒業した。「人の倍努力すれば夢はかなう」。19歳で始め、30代で4度全日本ランキング1位に輝いた趣味のスノーモービルが行動力の原点だ。「冬に遊べないような経営は嫌だ」と規模を拡大し、7・5ヘクタールだった農地は現在、120ヘクタールに。多角化にも力を入れる。丘のまち・美瑛の花を生かした観光を引っ張り、年約80万人の観光客を呼び込む「四季彩(しきさい)の丘」(約15ヘクタール)の整備や、ペンション経営も手掛けてきた。ヨーロッパなどへの海外視察を重ね、2011年には「四季彩のアイドルに」とニュージーランドでアルパカ16頭を業者を通さずに購入した。「英語を話せなくてもなんとかなる。勉強になった」と振り返る。

組合長に就いて2年。スノーモービルや焼き肉を通じて若手職員と役員が遠慮なく交流する慰労会は恒例となった。「団結力が戦力になる。1人じゃ何もできませんから」。157センチの小柄な体と笑顔で人々の懐にスッと入り込む。65歳。

転載:北海道新聞社許諾: D1703-1709-00012432

Mr Kumagai