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【投資】NSW経済に建設土木工事増加の恩恵

2013年9月17日

BIS Shrapnel社の経済予測レポートによると、ニュー・サウス・ウィールズ州(NSW)経済は、向こう3年間にわたり多くの大型公共インフラプロジェクトを含む建設活動の増大を背景として成長すると思われる。

非資源関連の建設土木工事額は2012年から2017年の間に合計で850億豪ドルに達し、それが原動力となって同州の経済活動は活発化するとBIS Shrapnel社インフラ・鉱業部門の上級マネージャー、エイドリアン・ハート氏は語る。

「ハンター・バレーにおける資源関連投資の減少からくる影響はあるものの、90億豪ドルの鉄道工事ノース・ウェスト・レール・リンク(North West Rail Link)、16億豪ドルのシドニー軽量鉄道(Sydney Light Rail)、何カ所かに及ぶパシフィック・ハイウェイの改良工事、そして100億豪ドル超のウェストコネックス(WestConnex)道路などの建設工事計画を筆頭とする新規インフラプロジェクトによりNSWの建設土木工事市場は今後4年間に大きく成長する」とハート氏は言う。

オーストラリア経済の最も大きな部門である鉱業、金融・保険、専門サービスそして医療サービスセクターにおけるNSWの経済活動は、この10年間他の国内地域のそれを下回ってきたが、これらの部門での活動が活発化してNSW経済に貢献すると考えられている。

しかしBIS Shrapnelでは、NSW経済全体を引っ張る原動力は建設部門にあると予測したうえで、同部門のもたらす乗数効果、すなわち他の産業部門に及ぼす効果のおかげで向こう4年間はより大きな成果が継続的に得られると推定している。

「建設部門が重要であるのは、建設業界が地域労働力の大きな雇用者であるだけでなく、多くの場合建設プロジェクトの設計・建設や整備の段階において他の産業部門、とりわけ製造業や専門サービス分野に対して経済波及効果を持つという理由による」とハート氏は言う。

彼はまた「建設部門に1ドル投資すれば、それは3~4ドルとなって他の経済分野に返ってくる」と付け加えた。

2012-13年度におけるNSW州民総生産(GSP)の増加率は2.9%で前年度の2.4%からわずかに増大しており、BIS Shrapnelは同社のレポート「州別経済産業予測:NSW 2013 - 2023」において、NSWの経済成長率は2013-14年度で3%、2014-15および2015-16の両年度とも3.5%以上になると予測している。