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ブッシュトマト、デザートレゾン

 

一般名 ブッシュトマト、デザートレゾン
学名  Solanum centrale
利用部位 乾燥ベリー(果実)
写真 

ANFIL Bush Tomato1 ANFIL Bush Tomato3

  ■ ブッシュトマト

ANFIL Bush Tomato2 ■ 乾燥ブッシュトマト

季節性 伝統的な収穫方法は、秋または冬の間に小さな低木の天日で乾燥した果実を採集する方法である。現在は、灌漑用水路を整備した商業目的の栽培が広まっている。
栄養価 

エネルギー

水分

タンパク質

脂肪

炭水化物

全糖

繊維

384 kJ/

100 gm

1.6 gm

/100 gm

0.6 gm

/100 gm

21.0 gm

/100 gm

3.2 gm

/100 gm

 

Na: 4.66 µg

K: 2,251 µg

Mg: 160.3 µg

Ca: 117.1 µg

Fe: 26.5 µg

Zn: 1.850 µg

Cu: 0.7 µg

出典: Brand Miller, J., James, K.W. および Maggiore, P. (1993) Tables of Composition of Australian Aboriginal Foods(アボリジニの食品の成分表). Canberra: Aboriginal Studies Press.
Konczak, I., Zabaras, D., Dunstan, M., Aguas, P., Roulfe, R., Pavan, A., (2009) Health Benefits of Australian Native Foods(オーストラリア原産食品の健康効果), RIRDC Pub. No. 09/133.
利用歴  Latz (1995)は、ブッシュトマトの果実は「おそらく中央オーストラリアのすべての食用植物の中で最も重要なものだっただろう」と報告している。ブッシュトマトは、伝統的に用いられてきた確かな歴史をもつ。
利用可能性品  ブッシュトマトは、最初のうち独特な干しブドウまたはカラメル風味を感じるが、後味は非常にスパイシーである。そのため、刻んでカレーやサルサに入れたり、肉に乗せるクラストとして用いるのが理想的である。すり潰しても使いやすく、焼き野菜にふりかけたり、ソースや製パン用の粉に混ぜることもできる。
機能性 

Zhao et al (2007)によると、ブッシュトマトの抗酸化活性は、β-カロチンの退色を退色抑制パーセンテージとして測定したところ、62.7%であることが分かった。また、フリーラジカル捕捉活性は20.7(DPPH法)、フォーリンチオカルト法で測定された総フェノール類含量(mg GAE/L)は59.9%であった。

Konczac et al (2009)は、ブッシュトマトがほとんどの土壌に不足し、従って食品にも不足しているセレン(Se)を含んでいることを示した。鉄分(Fe)の含有量は26.5 µg/100 g DWであった。ブッシュトマトのカリウム/ナトリウム比は、カリウムがナトリウムの483倍となっており、高血圧を下げるのに効果があると考えられる。

説明  小さな低木で、親株から地下に吸枝を伸ばす。枝には棘がある。約30センチの小さな砂漠植物で、灰色~青銅色の葉を持ち、藤色または青色のきれいな花が咲く。天然では、ノーザンテリトリーのテナントクリークから南オーストラリア州のマーラにいたる中央砂漠一帯に生育している。ジャガイモやトウガラシなどが属するトマト科の仲間である。オーストラリアには100種以上のナス属の植物(ワイルドトマト)があるが、食用にできることが分かっているのは6種だけである。

注:緑色の(熟していない)果実には毒があり、近縁種の果実の中には有毒のものがある。

生育情報 

商業目的の栽培が小規模に行われてはいるが、大部分の果実は現在も野生のものである。

野生の収穫地:中央オーストラリア。現在、ブッシュトマトは、オーストラリアの砂漠地域にある先住民族コミュニティの商業区画で栽培されつつある。節水式の灌漑システムを使用することで、(野生では)2カ月しかない着果周期が8カ月にまで延びている。

栽培地:南オーストラリア州のヨーク半島からリバーランドにかけて(商業化が始まったばかり・生産者は約4件)。南オーストラリア州周辺のセドゥナ、マレーブリッジ、中央オーストラリア等(小規模生産の段階)。南オーストラリア州の冷涼な地域でも生産が試みられているが、ほとんど成功していない。

著者・投稿者:Sibylla Hess-Buschmann, Mike Quamby, Rus Glover.