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クワンダン

 

 

一般名 クワンダン、スイート・クワンダン、ワイルドピーチ、デザートピーチ、ネイティブピーチ、グワンデュナ、グチュ、ワンジャヌ、マンガータ、グールティ、ワジャール(アボリジニの名前)
学名  Santalum acuminatum
利用部位 完熟果実、果肉
写真 

ANFIL Quandong ANFIL Quandong 2 

■ 採集間近のクワンダン         ■ 採集されたクワンダン

季節性

果実は野生または果樹園の木から、8月~12月にかけて収穫される。

栄養価 

エネルギー

水分

タンパク質

脂肪

炭水化物

全糖

繊維

206 kJ

/100 gm

71.9 gm

/100 gm

2.5 gm

/100 gm

0 gm

/100 gm

8.1 gm

/100 gm

8.1 gm

/100 gm

4.2 gm

/100 gm

Na: 306.05 µg

K: 3,456.2 µg

Mg: 217.9 µg

Ca: 133.3 µg

Fe: 16.55 µg

Zn: 4.24 µg

Cu:

出典: Tables of Composition of Australian Aboriginal Foods(アボリジニの食品の成分表)
Janette Brand Miller, Keith W James & Patricia Maggiore Aboriginal Studies Press
Australian Institute of Aboriginal and Torres Straights Studies GPO Box 553 Canberra
ISBN 0 85575 242 4Konczak, I., Zabaras, D., Dunstan, M., Aguas, P., Roulfe, P. and Pavan, A., (2009), Health Benefits of Australian Native Foods, An evaluation of health-enhancing compounds
(オーストラリア原産食品の健康効果-健康増進成分の評価). Rural Industries Research and development Corporation, RIRDC Pub. No. 09/133.

 

利用歴 

化石化したクワンダンがビクトリア州南部の4千万年前の石炭層から発見された。

クワンダンはアボリジニの主食である。余った果実は集めて乾燥させ、最長では8年間も保存された。乾燥させたクワンダンは必要に応じて水でもどして用いられた。クワンダンは初期の白人入植者にとって、有難い食料源であった(Weber, 1997; Clarke, 2007; Gould, 1969; Cribb, 1974)。「クワンダン」という名前は、1836年に白人入植者がニューサウスウェールズ州南西部のウィーラージュ
リー語からオーストラリア英語に採り入れたアボリジニの言葉400語の内の一つであった(Moore)。

クワンダンは現在にいたるまで何千年もの間、オーストラリア大陸全州の広範囲にわたる半乾燥および乾燥地域で、オーストラリアの先住民にとって土地固有の重要な食料源となってきた。オーストラリア中央部のピチャンチャチャラ語族の男性の間では、クワンダンは肉の代用として適していると考えられていた。アボリジニによる伝統的な食べ方については、Clarke (2007)、Nikulinski et. al (2005)、Goddard et al. (1985)が記述している。現代風の使い方については、ヨーロッパ人の入植初期の頃からの記録が残っている。「旬になると、多くの農夫も家族を連れてクワンダン・ピクニックに出かけたものだった。

クワンダンを集めた後、皮をむいた果実は様々なジャムやチャツネ、クワンダンパイを作るのに用いられた。これらの食べ物は、特に干ばつの期間や不況で資金が不足する年には、口にできる唯一のごちそうとなることもしばしばであった。今日では、地方のオーストラリア人が何代にもわたって、自分たちのクワンダン採集の伝統を守り続けている」(Nullarbor, 2008; Pike, 2002; Jane, 2006; Hollingworth, 1999; Heuzenroeder,2006; Cribb, 1974; Eyre, 1845; Turner-Graham, 2006;)

商業用として扱われるようになったのは30年前からで、1973年からオーストラリア連邦科学産業研究機構(CSIRO)が市販品種改良の研究に取り組んでいる。地方産業調査開発研究所(RIRDC)は、クワンダンを現在開発中の最も重要な固有の農作物の一つであるとみなしており、さらなる研究のために主要な資金をつぎ込んでいる(Koop, 2000)。

利用可能性品 

クワンダンは、ジャム、保存食、ソース、甘酢漬け、ジュース、デザートおよびアイスクリーム等の製品に用いられる。現代の使用法や食べ方については、Clarke, 2007、Jamerson, et al. 2008、Weldon, 2008、Kramer, 2008、Global Gourmet, 2007、Kingfisher Bay, 2008、Larder. 2007、Canberra Times; Jamerson et. al, 2008、Ridge, 1996、Cribb et. al, 2005、Etherington, 2008、Bodkin, 1995が言及している。クワンダンはFSANZによってオーストラリアの伝統食品とされており、コーデックス規格(Codex, 2005)のリストに記載されている。1996年以降、クワンダンは薬味としてEU諸国に輸出されている(Cherikoff, 2008)。

機能性 

クワンダンは高い酸素ラジカル吸収能値を示し、抗酸化物質を大量に含んでいる。
Konczak, I., Zabaras, D., Dunstan, M., Aguas, P., Roulfe, P. and Pavan, A., (2009), Health Benefits of Australian Native Foods, An evaluation of health-enhancing compounds(オーストラリア原産食品の健康効果-健康増進成分の評価). Rural Industries Research and development Corporation, RIRDC Pub. No. 09/133.

説明 オーストラリア南部の半乾燥地帯に生育するオーストラリア固有の小型の木で、高さは2~8メートルと幅がある。クワンダンの木は干ばつや塩分に耐性がある。葉は垂れ下がる習性があり、見た目は明るい灰緑色でやや固めである。10月~3月にかけて、小さな緑色がかった花が、時にはわずかだが、房になって咲く。クワンダンは、クリーム色~白い果肉を持った鮮やかな赤色の果実(2~3センチ)がとりわけ有名である。花は実が熟している間、咲き続けている。