スポーツ産業
オーストラリアは、スポーツ大国
オーストラリアは世界有数のスポーツ大国。オーストラリア人はスポーツを「する」のも「観る」のも大好き。スポーツはライフスタイルの一部となっていて、人口2500 万人のうち、毎年 大人1100 万人と、子ども300 万人が何らかの形でスポーツに参加しています。また、800万人がスポーツ観戦し、180 万人がスポーツクラブや競技会でボランティア活動を行い、22万人がスポーツ産業で働いているのです。
オーストラリアでは、1981年、オーストラリア国立スポーツ研究所(Australian Institute of Sports)を設立。政府主導でエリート選手の支援・育成に積極的に取り組み、草の根レベル・地域レベルにおいても選手層の育成と国民の健康増進に力を注いできました。スポーツに対する関心が高い国民性と政府のスポーツ施策(Sports 2030)が、スポーツ産業の発展を後押ししています。
オーストラリアでは 毎年120 億豪ドル(約8400億円)以上がスポーツまたはスポーツインフラに費やされています。これはオーストラリアのGDPの2-3%に相当し、スポーツ産業は観光と並ぶ、国の一大産業となっています。
オーストラリアでは、全豪オープンテニス、シドニー・ホバートヨットレース、自動車レースF1グランプリといった定期の国際スポーツイベントや、オーストラリアで人気の高いラグビー、野球、サッカー、クリケットなどのスポーツイベントが1年を通して多く開催されています。スポーツツーリズムも盛んなオーストラリア。国内外から人が集い、観戦を楽しんでいます。
オーストラリアが世界に誇る大型スポーツイベントの実績
定例国際スポーツイベント以外にも、多くの主要な国際スポーツイベントを主催しています。最近では、2023年にFIFA女子サッカーワールドカップが、オーストラリアとニュージーランドの共催での開催が決定しました。FIFAワールドカップが南半球で開催されるのは、はじめてとなります。
2000 |
シドニーオリンピック ・パラリンピック |
2002 |
ワールドマスターズ(メルボルン) |
2003 |
ラグビーワールドカップ |
2006 |
コモンウェルスゲーム - 英連邦競技会(メルボルン) |
2009 |
ワールドマスターズ(シドニー) |
2015 |
AFCアジアカップ & クリケットワールドカップ |
2017 |
ラグビーリーグ・ワールドカップ |
2018 |
コモンウェルスゲーム - 英連邦競技会(ゴールドコースト) |
2023 |
FIFA女子サッカーワールドカップ |
スポーツイベントが盛んなため、オーストラリア国内には、世界に誇る大規模なスタジアムやアリーナが数多く存在します。最先端のテクノロジーを活用して高いファンエンゲージメントを実現し、収益性の向上につなげています。また、ホスピタリティー施設や飲食店も充実していて、付加価値の高い体験が提供されています。
代表的なオーストラリアのスタジアム
スポーツビジネス
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スポーツイベントが盛んなオーストラリアでは、スポーツ産業が発達。スタジアム・アリーナやスポーツイベントに関連する高い専門知識と豊富な実績が蓄積されています。その強みを活かし、国内外の大型スポーツイベントの実施において、さまざまなサービスを提供しています。
豪州企業が提供するスポーツに関するサービス:
- スポーツイベントの評価や招致サポート
- 戦略的なプラニング
- ガバナンスや組織体制づくり
- スタジアム・アリーナなどの会場の設計、建設(マスタープラン策定、オーバーレイ、周辺インフラ整備含む)
- イベントに関連する運営サービス
- スポーツイベントの管理・運営
- 開会式などのセレモニーや文化イベントの企画・運営
- スポーツテクノロジーなどの革新的なソリューションの提供
大型スポーツイベントの実績:
世界のメガスポーツイベントでは、様々なオーストラリア企業が活躍しています。また、多くの国際スポーツイベントの組織委員会においても、オーストラリアは大きな役割を果たしています。オーストラリアの実績例は
こちらを参照ください。
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オーストラリアは、革新的なソリューションや最新テクノロジーの導入も積極的で世界でも有数のスポーツ産業先進国へと成長してきました。AR/VR/AI/ドローンなどの新しいテクノロジーの活用は、ファンエンゲージメントなどを大きく向上させるチャンスと捉えられています。
スポーツでのデータ収集・分析に基づく判断が重要であることを熟知して、イノベーティブな思考と豊富な経験を持っているため、最新テクノロジーを使うことで、より効果的なICTソリューションを提供しています。
オーストラリアの大学ではスポーツ分野の人材を育てるための教育が充実しています。特にスポーツ科学の分野が高く評価されていて、世界大学ランキングで、常に上位3校に入るなど世界トップクラスです。 高い学術レベルが、質のよいスポーツテクノロジーの開発・技術検証を支えています。加えて、高い国際競技力とスポーツ文化が深く根付いていることから、特にスポーツのパフォーマンス向上を助けるためのテクノロジーには定評があります。
オーストラリアのスポーツテック産業は成長していて、スポーツテック企業が500社以上あります。スポーツチーム、企業、大学、研究者、投資家、政府と共にスポーツテック産業のエコシステムを作り上げています。
スポーツテクノロジーはヘルスケア、防衛、データ分析、AIなど、あらゆるテクノロジーや産業との融合によって生まれていて、主に5つに分類されます。
- スポーツウエア、スポーツ用品
- ウェアラブルテクノロジー、スポーツアナリティックス
- スタジアム/アリーナ・スポーツ施設向けテクノロジー
- クラブ運営・ファンエンゲージメント用ICTソリューション
- アスリートのパフォーマンスをサポートするテクノロジー(スポーツ科学、スポーツ医療・栄養)
参考:
豪州政府
産業団体

Australia Creating World Class Sporting Event(英語 299KB)